2017-12-01

クリスマス・スペシャルアイテム続報

(クロコダイル・ブラックシリーズ)

鳥取も本格的に寒くなり始め、庭の植物を温室に移したり、
スノータイヤに交換したりと、冬支度が始まっています。

寒さで強ばる体にムチ入れ、ラストスパートです。

明日12月2日(土)発売開始!

スペシャルアイテム販売は、下記店舗になります。

MOTO青山店
MOTO米子店
MOTOSTYLE-STORE岡山店


ブログで紹介したもの、しきれないもの含め
種類豊富に発売します。

クリスマスまで工房はフル稼働。

仕上がった物から順次、商品追加していきますので、

大切な方へのギフト、自分へのご褒美、

皆様のご来店お待ちしております。

※1点ものも多く含まれ、各店ラインナップは異なります。
お電話、ネットでの対応は出来兼ねますので、
併せてご理解の程宜しくお願い致します。

では、本日のご紹介。



上の写真、

一見普通なヌメ革ですが、これが実際普通ではないんです。

ド級にマニアックな話になるかもしれませんが、
長文お付き合い下さい。

実は、これ馬革なんですよ。

そして、厚みが3ミリ近くもあるんです。

永いこと革見てきてますけど、こんなの初めて。
(自分の経験値が足りないだけかもしれませんが、、)

あるところにはあるんですね。

これが牛革ならば、なんてことない話。
でも馬革となると全く別な話。

通常馬革は牛革のように厚みがないので、
ウェアー用だったり、ブーツ用でもせいぜい2ミリあるかないか。

クローム鞣しでは厚みが出ないので、もちろんフルタン。

しかもこの厚みを出そうと思ったら、かなり時間をかけて
タンニンに浸けておく必要があるでしょう。

胴体から頭に掛けては、個体の中でも厚みがとれないので、

これはバット(お尻部分)。

ホースバットのフルタンは他でもありますが、
ここまで厚みが出せているのは、正直見たことがありません。

丁寧に丁寧に、タンニンがしっかり浸透している証拠。

ネットで検索したって、まぁ、こんな商品出てきません。

更に何が良いかって、ほぼクラスト状態。

クラストレザー(CRUST LEATHER)って余り聞き慣れないと思いますが、
タンナーさんとの会話ではチラホラ出てきます。

簡単に言うと、未仕上げ革。
様々な革のベースとなる、最初の状態ってかんじでしょうか。

未仕上げと言っても決してお安い革ではございません。
むしろ、ここまでのクオリティー、業界的には高い部類です。

つまり、
加工が少ない=皮膚に近い状態
という自分なりの解釈。

とても革らしい革。

一般的な流通の概念からは外れているかもしれませんが
見えないところに愛情を感じる素材。

物心つく前から革に囲まれて育ってきましたから、
こういう芯食った素材に出会うとテンション上がります。

ここまで書くとお気づきでしょうが、
肌はお世辞にも綺麗とは言えません。

更に馬革ですのでキズも、当然。

なにせ、綺麗に見せるのも、キズを隠すのも
その後の加工ですので。

完全に価値観の世界。

流石に定番的に扱うには、余りにもわがままですので、
スペシャルアイテムにはバッチリでしょう。



この波紋のような跡も馬革ならでは。



原厚のままでは、さすがに革小物に向きませんので、
実用性を考え、最終的に厚みは2ミリ程度に整えましたが、
この革の魅力はしっかり保たれています。

裏面の密度、肌理の細かさからも
この革の上質さが見て取れます。




不変中の不変のなかにみる、MOTOの価値観。

他人にはまず理解されない、究極の自己満。

是非とも味わって頂きたい逸品です。


この革に出会い、すっかり一般感覚からかけ離れていった私のモードは

「原点回帰」

さらなる核心を求め彷徨うわけです。


そして、もう1点
ビビッとアンテナに引っかかった素材に出会ってしまいました。


このイカした包み紙の時点で、もぅ半分やられています。


開けてみると、これまた正に未仕上げ革(クラスト状態)。
トラ、キズ、汚れ、シミ
何でも来いってかんじです。

これを商品として出すとは、どんだけ自信があるんだ!
しかも、またまたお安くない値段。

ただ、既にクラッシュした自分の脳内は反応しまくり。

上質な高級革にしか見えません。


一目でステアだとわかる力強い肌目。

オイリーではないが、皮膚に吸い付くような心地よい粘り。


早速ウエスを持ち出し実験。


やはり、ちょっと擦るだけで飴色に。


どんなオイルを使っているのか?
この変色はワックスをしっかり浸透させているはず。


写真でも十分伝わる、骨太な表情。
馬革のそれとは、また異なる魅力があります。


裁断面上部をご覧下さい。
カットしたテンションだけで、既にブラウンに変色しています。

「昔はこういう良い革あったな〜」
と、熟練技師のような台詞が出てきそうな感情に浸る。

一体どんなエイジングを見せることやら。

WICKETT&CRAIG社

100年以上の歴史を持ち、
アメリカでは数少ないタンニンのピット槽を持つ名タンナー。

日本に入る牛革の大半はアメリカ産で、
国内ではどうしても輸送の時間で塩浸けの原皮が痛んでしまう。

ここのは原皮のフレッシュさが違うとお聞きしました。


力強い革の力と、MOTOの繊細なクラフトワークの融合。


人間の魅力が其々違うように、革の魅力も本当に奥が深い。

ありふれた日常も見方を変えると、また違った楽しさがあるもの。

エキゾチックのような派手さはないですが、
自信を持ってお勧めできるスペシャル・ラインナップです!

スーパーマニアックなご提案ですので、
相応しいスペシャルコンチョをご用意しました。









LEATHER & SILVER MOTOの真骨頂

純金と純銀を使用したスペシャルコンチョを1点1点製作しました。

ここまで自社で完結できるファクトリーは、他にないでしょう!

しなやかさを持つ馬革には、シンプルに筆記体のmotoの刻印。

力強い印象のステアハイドには、太陽とイーグルの刻印。

写真でお伝えできるのは極僅かです。

長々と説明してしまいましたが、

実際に触って、感じて

心の琴線に触れる出会いがあることを願いつつ。


また次回、追加情報アップしていきます。